四国電力は25日、運転開始から40年近い伊方原発1号機(56万6千キロワット)の廃炉を決定したと発表しました。規制委が認めれば20年の運転延長が可能ですが、1号機は発電容量が56万キロワットと低く、運転を延長しても多額の安全対策費に見合う収益が得られないと判断したためです。
四電の佐伯社長は25日、愛媛県庁で中村時広知事と会い、廃炉方針を伝えました。
伊方原発3号機(94年12月運開 89万キロワット)は、再稼働のための最終検査を25日に申請します。
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愛媛・伊方原発1号機、5月廃炉 四国電、40年控え決定
東京新聞 2016年3月25日
四国電力は25日、運転開始から40年近い伊方原発1号機(愛媛県伊方町、56万6千キロワット)の廃炉を決定したと発表した。同日午前の取締役会で決議した。廃炉予定日は5月10日。原発の運転期間は、原子力規制委員会が認めれば最長20年の延長が可能だが、多額の安全対策費がかかるため投資に見合う収益が得られないと判断。2011年9月に定期検査で停止した1号機を再稼働させないことにした。一方で3号機は7月再稼働を目指す。
四国電の佐伯勇人社長は25日午前、松山市の愛媛県庁で中村時広知事と会い、廃炉方針を伝えた。(共同)
25日に3号機の最終検査を申請 四国電の伊方原発
東京新聞 2016年3月24日
四国電力は24日、伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働に向けた最終手続きとなる使用前検査について、25日に原子力規制委員会に申請する方針を明らかにした。伊方3号機は既に設備の工事計画が認可されており、使用前検査申請の中に、再稼働時期を7月とする計画を盛り込む予定。
伊方3号機は昨年7月、規制委の審査に合格し、今月23日に工事計画が認可された。使用前検査では設備や機器の性能が十分かどうかを現地で確認。問題がなければ7月に原子炉起動で再稼働する見通し。
東電福島第1原発事故後にできた新規制基準の下で再稼働した原発は九州電力川内1、2号機(鹿児島県)など計4基。(共同)