テロリストにとって原発は最大の破壊効果をもたらす標的であることは良く知られています。
ベルギー・ブリュッセルの爆破テロの実行犯は、実は最初の段階で原発を標的にしていたことが分かりました。
グループは、核プログラムの責任者の自宅近くに隠しカメラを設置して10時間記録するなどしましたが、パリ銃撃事件の影響で捜査の包囲網が狭まっていることに気付いて、目標を空港と地下鉄に急きょ変更したと見られます。
原発テロの恐怖が現実のものになってきました。
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「ベルギーテロ」第一標的は原発だった!
核責任者の自宅から隠し撮りカメラ
J-CASTニュース 2016年3月25日
ベルギー・ブリュッセルの連続爆破テロの実行犯が原子力発電所をターゲットにしていたことが明らかになった。ベルギー北部のアントワープにあるドエル原子力発電所で職員に退去命令が出たことについて、地元紙は自爆したバクラウィ兄弟が核プログラム責任者の自宅近くに隠しカメラを設置し、10時間記録していたと報じた。
リーダー逮捕で空港・地下鉄に変更
ベルギー検察当局も映像の存在を認めており、パリ同時多発テロに関連した押収物のなかからこの映像が発見されたという。また、パリのテロで中心的役割を果たしたとされ逮捕されたサラ・アブデスラム容疑者が、「原発を狙ったテロ計画を進めていた」とも報じている。
アブデスラムは地下鉄爆破で自爆したカリト・バクラウィ容疑者が偽名で借りたアパートに潜伏中のところを逮捕された。このため、捜査当局の包囲網が狭まっていることに気付いたテロ実行グループが、原発テロを諦め空港と地下鉄に急きょ変更したとの見方が強まっている。
前田浩智(前毎日新聞政治部長)
「ベルギーのテロで明らかになったように、どんなに警戒を強化しても、命を惜しまないテロを完全に防ぐのは難しい」
いずれ原発が攻撃されるということか。いまだ事故が終息していない福島第1原発をやられたらひとたまりもない。