2016年3月9日水曜日

09- 柏崎原発 再稼働差止訴訟 東電の隠蔽体質を厳しく批判 

 7日、柏崎刈羽原発の再稼働差し止め訴訟の第14回口頭弁論で、原告側は昨年発覚した基準違反ケーブル敷設問題や、福島原発の炉心溶融公表が遅れた問題に触れ「隠蔽体質の東電に再稼働の資格はない」とし、耐震性についても「原発に働く力は現実に地震が来るまでわからない」と指摘しました
 
 8日、定期検査中の柏崎刈羽原発5号機で、原子炉内の制御棒を動かす設備を点検していたところ、操作していないのに制御棒1本が動いトラブルのニュースも併せて紹介します。
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柏崎刈羽原発 再稼働差し止め訴訟 新潟
毎日新聞 2016年3月8日
 東京電力福島第1原発事故の被災者らが、東電に対し、柏崎刈羽原発の再稼働差し止めを求めた訴訟の第14回口頭弁論が7日、新潟地裁(西森政一裁判長)で開かれた。
 
 原告側は準備書面で、柏崎刈羽原発で昨年発覚した国の基準に違反したケーブル敷設問題や、福島第1原発の炉心溶融(メルトダウン)公表が遅れた問題に触れ「隠蔽(いんぺい)体質の企業に再稼働の資格はない」と切り捨てた。
 また東電側の「原発は耐震強度に大きな余裕があり、高い安全性を有している」との主張に対し、「原発に働く力は現実に地震が来るまでわからない」などと指摘。弁論で、原告の石山謙一郎さん(68)=新潟市中央区=は「東電は加害者たる立場を忘れ、全てに真摯(しんし)に向き合っていない」と訴えた。
 
 東電側は、原発が耐えるべき揺れの強さを示す「基準地震動」の評価の妥当性は揺るがないなどと主張した。次回は5月23日。【堀祐馬】
 
 
制御棒1本が異常動作 - 柏崎刈羽原発5号機
マイナビニュース(共同通信)2016年3月8日
 東京電力は8日、定期検査中の柏崎刈羽原発5号機(新潟県)で、原子炉に挿入されている制御棒を動かすための設備を点検していたところ、制御棒自体を操作していないのに制御棒1本が動いてしまうトラブルがあったと発表した。
 東電は原子力規制庁にトラブルを報告するとともに、原因を調べているが「安全上の問題はない」としている。
 
 8日午後2時8分、5号機原子炉の制御棒を水圧で動かす設備を点検中、制御棒の位置が所定の位置にないことを示す警報が鳴った。東電が調べると、185本ある制御棒のうち1本が正常な位置よりわずかに深く原子炉内に挿入されていた。