地震審査モデル見直しへ 未知の震源、全原発適用も
共同通信 2019/7/8
原子力規制委員会の検討チームは8日、原発への地震の影響について、地表に断層などの痕跡がないが地中で発生する地震に関し、審査の際に使う地震動の新たなモデルをまとめた。規制委が正式決定した場合、各地の原子力施設で見直しが必要になり、耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)が引き上げられれば耐震対策の強化が必要となる可能性がある。再稼働済みの原発も対象になる見通し。
地表に痕跡がない地震は事前に震源を特定することが難しく、検討チームは今回、過去に起きた同種の地震のうち、マグニチュード(M)5.0から6.6の約90件の観測記録を統計処理し、モデルとして作成した。