和歌山県平井地域周辺で検討されているメガソーラー(大規模太陽光発電設備)は66ヘクタールの土地で3万8500kwを発電するものです。
楠見地区のメガソーラーを考える会は16日、同メガソーラーの建設に反対する6130人分の署名と、事業申請を許可しないよう求める要望書を和歌山市に提出しました。
同会は、メガソーラーが中央構造線活断層系に隣接していることや盛土が雨で崩壊し、地滑りを起こすなどの不安から周辺住民が発足させ、学習会や事業者への公開質問などを行ってきました。
狭い国土で大規模な建設用地はどうしても山地にならざるを得ない中で起きている問題です。
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メガソーラー反対署名 住民ら和歌山市に提出
わかやま新報 19年07月18日
楠見地区のメガソーラーを考える会(小野原聡史・木津俊一共同代表)は16日、和歌山市の平井地域周辺で検討されている大規模な太陽光発電設備(メガソーラー)事業に反対する6130人分の署名と、事業申請を許可しないよう求める要望書を市に提出した。
同事業は平井から善明寺にかけての約66㌶の土地で3万8500㌔㍗の発電を計画している。中央構造線活断層系に隣接していることや盛土が雨で崩壊し、地滑りを起こすなどの不安から周辺住民が同会を発足し、学習会や事業者への公開質問などを行ってきた。
署名は6月21日から7月15日まで、事業の対象となっている地区の住民を中心に集められた。
事業者の和歌山太陽光合同会社は9日に同市に事業申請を提出。市では審議会の開催に向け、添付された一部の地区の同意書について自治会の総意かどうかなど資料の内容を確認している。
署名は環境政策課の中西克之課長が受け取った。住民からは事業撤退後の跡地利用についての質問や、今後の審議について質問が寄せられ、計画地の一部で土石流危険渓流に指定されている打手川流域の栄谷地域でも事業者が説明会を開くことや、自治会から住民まで、より幅広く事業を知らせる必要などを訴えた。
中西課長は「今は申請資料の確認中で、審議は書類がまとまってから。いくつかの自治体の同意をどう受け取るかは今後の審議次第」と話していた。審議会の日程は未定。