ほぼ全域が避難指示解除準備区域の福島県楢葉町で、7月31日~8月16日の16日間行われた特例宿泊の際に、個人線量計で実測した結果は年間被曝線量1ミリシーベルト以上が約75%に及びました。
国は屋内であれば屋外の4割程度に減じるという想定のもとに、1ミリシーベルトのクリアに自信があったものと思われますが、実際はそうではありませんでした。
もしもこの線量計が正面分しか正確に測れないとされているガラスバッチであれば、実際の被曝線量は更に大きな値になるものと思われます。
もしもこの線量計が正面分しか正確に測れないとされているガラスバッチであれば、実際の被曝線量は更に大きな値になるものと思われます。
同町では今年3月に国直轄除染を終えたものの、線量の高い場所が点在しているので、環境省は今後町内で追加除染を行う方針を示しています。
しっかりと地域を除染してから避難指示を解除するのが当然の筋道です。
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7割超が1ミリシーベルト以上 楢葉町の年間被ばく線量
福島民友ニュース 2014年9月17日
東京電力福島第1原発事故に伴う避難が続き、ほぼ全域が避難指示解除準備区域の楢葉町は16日、今夏に特例宿泊した町民の個人線量計の数値を基にした年間被ばく線量の推計結果を示した。125人のうち、国が長期的な目標としている年間1ミリシーベルト未満は約25%にとどまった。
いわき市で16日開会した楢葉町9月議会で松本幸英町長が明らかにした。現状では7割以上が年間1ミリを超えるとの見通しで、国の追加除染でいかに線量を低減できるかが住民の帰還に影響を与えそうだ。
7月31日~8月16日の16日間行われた特例宿泊には、町民209世帯538人が申請。国から個人線量計の数値の報告を受けた130人から、機器の不具合などと思われる数値だった5人を除き、住民が身に着けた個人線量計の数値と実際に町内で生活した日数を基準に推計した。町は「まだ知見を集めている段階。推計に対する評価は難しい」としている。
同町では今年3月に国直轄除染を終えたが、線量の高い場所も点在しており環境省は今後町内で追加除染を行う方針を示している。