NHK NEWS WEB2014年9月4日
柏崎刈羽原子力発電所の4号機で月に1度行われている機器の動作確認を行ったところ、非常時に原子炉格納容器に水を注水する時に使われる「弁」に異常を示す警報が作動しました。4号機は現在運転を停止していて原子炉の中に核燃料はなく、外部への放射能漏れもないということですが東京電力で原因を調べています。
東京電力によりますと、3日正午前、柏崎刈羽原子力発電所の4号機で機器の動作確認のために月に1度行われている定例試験を行っていたところ、「電動弁」と呼ばれる非常時に原子炉格納容器に水を注水する時に使われる装置に過度の電流が流れたことを示す警報が作動しました。
電動弁は途中まで開いた状態で止まっていたということで、作業員が定例試験を中止し手動でハンドルを回して弁の開閉動作を確認したところ正常に作動したということです。
東京電力によりますと、4号機は現在運転を停止していて原子炉の中に核燃料はなく、外部への放射能漏れもないということです。
4号機の原子炉格納容器を冷やすための装置はほかにも2系統あり、いずれも異常を示す警報は作動しなかったということで、東京電力は原因を詳しく調べています。