朝日新聞 2014年9月29日
小泉純一郎元首相は29日夜、東京都内で記者団に対して「御嶽山の噴火は専門家でも想定外といっている。想定外とはいつでも起こりうることだ」と指摘した上で「地震、津波、噴火も各地で起こる。日本は原発をやっちゃいけない国だ」と訴えた。
小泉氏はこの日、音楽家の坂本龍一氏が呼びかけた脱原発コンサートに参加。細川護熙元首相とともに集まった若者らに「原発ゼロの国をつくらないといけない」と呼びかけた。その後、記者団の取材に応じた。
また、小泉氏は福島第一原発を抱える福島県の知事選(10月26日投開票)については「関わらない」と明言した。細川氏も「福島は脱原発、原発ノーと言わなくても皆さん分かっている。改めて争点になるわけでもないでしょう」と語った。
小泉氏 再稼働に反対 「想定外起こりうる」
NHK NEWS WEB9月29日
小泉元総理大臣は29日夜、東京都内で記者団に対し、今後のエネルギー政策に関連して「想定外はいつでも起こりうる」と指摘し、国内の原子力発電所を再稼働させるべきではないという考えを重ねて示しました。
この中で小泉元総理大臣は、今後のエネルギー政策に関連して「今回の御嶽山の噴火も想定外であり、想定外はいつでも起こりうる。地震や津波、噴火が各地域で起きているのだから、日本は原発を稼働させてはいけない国だ」と述べ、国内の原子力発電所を再稼働させるべきではないという考えを重ねて示しました。
また、小泉氏は鹿児島県の川内原子力発電所の再稼働を進める政府の方針について、「政府は『世界一の安全基準だ』と言っているが、アメリカやフランスなどより何が優れているのかを説明していない。安倍総理大臣にも『原発ゼロをなぜ進めないのか』としょっちゅう言っている」と述べました。