東電と国に原状回復や慰謝料などを求めている「生業を返せ」訴訟で、さらに千人超が原告となり第4次提訴を行うことになりました。これまで約2600人の被災者が、月額5万円の慰謝料と財物や不動産に対する賠償金を求め、福島地裁に訴えを起こしているものです。
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福島原発事故に伴う避難で死亡したとして、双葉病院に入院していた女性(当時83)の遺族が東電に損害賠償を求めた訴訟で、東電が損害賠償の支払い義務を認め、和解することが分かりました。
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新たに1000人超が提訴へ 「生業を返せ」訴訟
福島民友ニュース 2014年9月7日
東京電力福島第1原発事故を受け、東電と国に原状回復や慰謝料などを求めている訴訟で、原告側がさらに千人超を原告として第4次提訴を行う方針を固めたことが6日、分かった。同日までに訴訟を起こしている「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団が明らかにした。
弁護団によると、10日に福島地裁に訴状を提出し、記者会見する見通し。
訴訟をめぐっては、本県をはじめ宮城、山形、栃木、茨城など各県の約2600人の被災者が、月額5万円の慰謝料と財物や不動産に対する賠償金を求め、福島地裁に訴えを起こしている。
東電、支払い認め和解へ 千葉地裁・双葉病院患者訴訟
福島民友ニュース 2014年9月6日
東京電力福島第1原発事故に伴う避難で死亡したとして、双葉病院(大熊町)に入院していた女性=当時(83)=の遺族が東電に損害賠償を求めた千葉地裁に係争中の訴訟で、東電が損害賠償の支払い義務を認め、和解することが5日、分かった。
同地裁で12日開かれる最終和解期日で和解が成立する。
遺族の弁護団によると、女性は事故直後から3日間、同病院に放置された上、過酷な避難を余儀なくされ、事故から5日後に避難先の運動公園で死亡したとしている。