2015年3月15日日曜日

原発事故時 被曝上限を250ミリシーベルトに 厚労省

 厚生労働省は原子力事故時に対応にあたる作業員の被曝線量の上限を、現行の100ミリシーベルトから特例で250ミリシーベルトに引き上げる方針を決めました。
 そして一生に被曝する線量の上限を1000ミリシーベルトとし、事故時の被曝線量が多いほど、その後の作業の被曝線量を少なくしなければいけない仕組みにしました。
 福島原発事故では、事故対応 一時的に250ミリシーベルトに引き上げた経緯があり、原子力規制委昨年12月、引き上げる場合の上限値を事前に決めておくことが望ましいとしていたものです。
 
 これは日本におけ原発の過酷事故が1万年先などではなくて、近未来において起こり得るという想定によるもので、それ自体は当を得ていますが・・・
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原子力事故:被ばく上限、厚労省が引き上げ方針
毎日新聞 2015年03月13日
 厚生労働省は13日、原子力事故時に対応にあたる作業員の被ばく線量の上限を、現行の100ミリシーベルトから特例で250ミリシーベルトに引き上げる方針を決めた。健康への影響を考え、一生に被ばくする線量の上限を1000ミリシーベルトとし、事故時の被ばく線量が多いほど、その後の作業の被ばく線量を少なくしなければいけない仕組みにした。
 
◇250ミリシーベルトに
 この日あった同省の有識者会議に案を示し了承された。今後、別の二つの審議会に諮って省令を改正する。
 案によると、原子炉が冷やせなくなるなど重大事故に至る可能性がある場合、直ちに被ばく限度を特例で250ミリシーベルトに引き上げることを厚労相が告示で決める。事故が収束に向かった場合には速やかに元に戻す。現状の東京電力福島第1原発では適応されない。
 福島第1原発事故では、事故対応に支障をきたすとして一時的に250ミリシーベルトに引き上げた経緯がある。原子力規制委員会は昨年12月、引き上げる場合の上限値を事前に決めておくことが望ましいとして、厚労省と協議に入っていた。【酒造唯】