船橋市の中心市街地で11日、「3・11キャンドル・サイレント・ウオーク」が行われました。
大飯原発の再稼働を強行した野田首相(当時)の地元船橋から反対の声を上げようと、船橋市の市民団体が毎年3月11日にこのキャンドル・ウォークを行うことを決めました。
3回目のこの日は、学生や子供連れの社会人など約50人が参加しました。
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脱原発 静かな訴え 船橋 学生らキャンドルウオーク
東京新聞 2015年3月13日
「3・11キャンドル・サイレント・ウオーク」が十一日夜、船橋市の中心市街地で繰り広げられた。親子連れから学生、社会人まで約五十人が参加。東日本大震災の犠牲者の哀悼と脱原発の誓いを胸に刻みながら静かに行進した。
主催は市民団体「脱原発船橋(仮)」。二〇一二年六月、大飯原発の再稼働を強行した民主党の野田佳彦首相(当時)の地元船橋から反対の声を上げようと結成された。「脱原発が実現したら外そう」と団体名にあえて「仮」の字を入れる。
ウオークは毎年三月十一日に行動を起こそうと二年前に始めた。三回目の今年はJR船橋駅南口を出発、繁華街を練り歩き、東京電力京葉支社(湊町)で折り返し、再び船橋駅に戻るコース。ろうそく型の発光ダイオード(LED)ライトや、アピールを書いたのぼりやポスターなどを掲げ、約三十分歩いた。
参加した千葉市花見川区の会社員、三好耕平さん(49)は「津波など震災被害を風化させてはいけない。四年前のあの日を忘れないため参加した」と述べた。福島県に何度も訪れた女子学生(21)は「三月十一日だから思い出すのではなく、いつも忘れないでほしいとの願いを込め、周囲の人に静かにアピールしたい」と話した。 (服部利崇)