2015年3月2日月曜日

ベテランママの会に「日本復興の光大賞」

 NPO法人日本トルコ文化交流会が28日、東日本大震災からの復興に向けて活動する民間団体を顕彰する「日本復興の光大賞」の表彰式を行い、放射能に対する正しい知識を伝える活動に取り組んだ南相馬市の「ベテランママの会」(番場さち子代表)大賞が、また福島県関係では、浪江町の復興再生を目指し活動している二本松市の「まちづくりNPO新町なみえ」(神長倉豊隆理事長)特別賞が贈られました。
 
 この賞は、震災の風化防止と被災地の復興を願い創設されたもので、明治23年に和歌山県沖で遭難し、住民により多くの乗組員が救助されたオスマン・トルコ帝国の軍艦エルトゥールル号からの恩返し」と題して、毎年実施されているものです。
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ベテランママの会に栄誉 「日本復興の光大賞」表彰式
福島民友ニュース 2015年3月1日
 NPO法人日本トルコ文化交流会(ウグル・ユジュル理事長)が東日本大震災からの復興に向けて活動する民間団体を顕彰する「日本復興の光大賞」の表彰式は28日、東京の明治記念館で行われ、大賞を受賞した南相馬市の「ベテランママの会」(番場さち子代表)の復興に向けた功績をたたえた。
 表彰式では、ユジュル理事長が「震災から4年が経過する中で記憶の風化が懸念される。この賞は2020(平成32)年まで続けたい」とあいさつした。大賞のプレゼンターは審査委員長でジャーナリストの池上彰さんが務め、受賞理由について「(東京電力福島第1原発事故で)他県とは異なる苦しみや悩みがある中で放射能に対する正しい知識を伝える活動に取り組んだ」と説明し、番場代表に表彰状を手渡した。
 番場代表は「福島県は地震と津波、原発事故の三重苦。津波で生き残った人間として、三重苦を乗り越えようと傾聴ボランティアから始め、南相馬に住んでいいのかと悩むお母さんの背中を押す活動が必要と考えた。批判もあったが、皆さんの協力で受賞できた」と、地域密着の活動の継続を誓った。
 
 また、本県関係では二本松市の「まちづくりNPO新町なみえ」(神長倉豊隆理事長)が特別賞を受賞し、審査委員で福島大特任研究員の開沼博さんから表彰状を受けた。神長倉理事長は「浪江町の復興再生を目指し、活動している。将来、浪江町が子や孫の住めるような土地になっていくことが私たちの希望」とあいさつし、全国に避難した浪江町民の絆の維持に向けて決意を新たにした。