2015年3月16日月曜日

脱原発 福島県民大集会に6500人 長崎でも300人

 14日、福島市「2015原発のない福島を!県民大集会」開かれ県内外から約6500人が参加しました。 県平和フォーラム、県生協連、県漁連、県女性団体連絡協議会などで構成する実行委員会の主催で、今年で4回目になります。 
 
 同じ日、長崎市では「さようなら原発ナガサキ集会」が長崎原爆資料館ホールで開かれ、約300人が参加しました。
 県平和運動センターなどでつくる「さようなら原発1000万人アクション・ナガサキ」などの主催で、参加者は集会後、JR長崎駅近くまで「原発いらない」「再稼働反対」と訴えデモ行進しました。
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福島で原発のない福島を 県民大集会
福島民報 2015年3月15日
 「2015原発のない福島を!県民大集会」は14日、福島市のあづま総合体育館で開かれた。東京電力福島第一原発事故を教訓に、原発のない社会の実現を目指すとした集会アピールを採択した。 
 県平和フォーラム、県生協連、県漁連、県女性団体連絡協議会などで構成する実行委員会の主催。双葉郡8町村などが後援した。今年で4回目で、県内外から約6500人(主催者発表)が参加した。 
 角田政志実行委員長(県平和フォーラム)は「県内の議会や知事が県内原発全基廃炉を求めているが、国と東電は福島第二原発の方針を示していない」と指摘。その上で、原発事故の風化を防ぐため、「復興への願いや県民の努力を広く訴え、本県の現状を全国へ発信しよう」とあいさつした。作家の落合恵子さんも連帯を呼び掛けた。 
 農業や漁業、観光業の関係者、高校生らが被災の現状や脱原発への思いなどを訴えた。このうち、JA新ふくしまの菅野孝志組合長は、農産物の放射性物質検査など安全対策の努力が実を結びつつあるとしながらも、「原発事故は生産者と消費者、都市と農村、家族の分断を引き起こす」とし、苦しい胸の内を明かした。 
 最後に「(原発)事故を記憶し、事故から学び、これからの人たちに明るい未来を約束するために、『原発のない福島を』目指そう」とする集会アピールを採択した。 
 集会に先立ち、川俣町の山木屋太鼓などが披露された
 
 
ナガサキ集会300人訴え
長崎新聞 2015年3月15日
 脱原発を訴える「さようなら原発ナガサキ集会」が14日、長崎市平野町の長崎原爆資料館ホールであり、約300人が再稼働反対の思いを一つにした。
 
 県平和運動センターなどでつくる「さようなら原発1000万人アクション・ナガサキ」などが主催。原子力の安全問題に詳しい元慶応大助教授(物理学)の藤田祐幸さん(72)=西海市大瀬戸町=が講演し、「一体何度『ノーモア』を繰り返せばいいのか」と脱原発を呼び掛けた。
 藤田さんは原発停止分の電力を補ってなお火力発電所の稼働率が低い点を指摘。「原発をすべて火力発電に置き換えることはすでに成功している。全原発を廃炉準備段階にし、金や人員を他に移す方が効率的だ」と強調した。
 このほか、福島の住民のビデオメッセージの紹介や、再稼働の動きが進む九州電力川内原発(鹿児島県)について地元住民による反対宣言もあった。参加者は集会後、JR長崎駅近くまで「原発いらない」「再稼働反対」と訴えデモ行進した。
 
 脱原発を訴えデモ行進する集会参加者=長崎市平野町
脱原発を訴えデモ行進する集会参加者=長崎市平野町