核戦争防止国際医師会議が3日ドイツのベルリンで記者会見し、「子どもの甲状腺検査が福島県に限定されている」と懸念を表明、事故の影響の全体像把握には隣県での検査も必要との考えを示唆しました。
チェルノブイリ事故などの健康被害に詳しい医師は、福島県で甲状腺がんと診断が確定した子どもが、これまでに87人に上るとして「予想よりも多い数に驚いている」と述べました。
福島県以外での児童の甲状腺検査の必要性については、これまでも市民団体などが繰り返し指摘してきましたが、厚労省が設置した福島県民健康調査検討委員会などで否定されてきました。
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福島事故、隣県でも甲状腺検査を 医師団体示唆
東京新聞 2015年3月3日
【ベルリン共同】東京電力福島第1原発事故から4年となるのを前に、核戦争防止国際医師会議(IPPNW、本部・米マサチューセッツ州)が3日、ドイツの首都ベルリンで記者会見し「子どもの甲状腺検査が福島県に限定されている」と懸念を表明、事故の影響の全体像把握には隣県での検査も必要との考えを示唆した。
チェルノブイリ事故などの健康被害に詳しいアレックス・ローゼン医師は、福島県が事故後に同県内の全ての子どもを対象に実施した甲状腺検査の結果を分析。
甲状腺がんと診断が確定した子どもが、これまでに87人に上るとして「予想よりも多い数に驚いている」と述べた。