「『さようなら原発』1千万署名市民の会」主催の講演会で、呼び掛け人のノーベル賞作家大江健三郎さんが「原発がある状態では人間の未来はない、という態度を継いでいかないといけない」と語りました。
+東京新聞の記事を追加
+東京新聞の記事を追加
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「原発ある状態、未来ない」 大江健三郎さんが講演会で
北海道新聞 2015年3月28日
東京電力福島第1原発事故から4年が過ぎたが、風化はさせない―。脱原発を訴える市民団体が28日、東京都新宿区で講演会を開き、呼び掛け人のノーベル賞作家大江健三郎さんが「原発がある状態では人間の未来はない、という態度を継いでいかないといけない」と語った。
知識人でつくる「『さようなら原発』1千万署名市民の会」が主催。大江さんは、集まった約1400人に「(安倍晋三首相は)原発について楽天的で、何も未来を考えていない。私たちは考え方の根本が同じで、強い信頼を感じる」と強調した。
+
+
「一千万署名市民の会」講演会 大江健三郎さん訴え
東京新聞 2015年3月29日
脱原発を訴える知識人らでつくる「『さようなら原発』一千万署名市民の会」は二十八日、東京都新宿区の新宿文化センターで講演会を開き、呼び掛け人の作家大江健三郎さんが集まった約千三百人の聴衆に、脱原発や再稼働反対を訴えた。
大江さんは、ルポライター鎌田慧さんの著書などを紹介し「私たちの首相は原発について非常に楽天的。私たちが今何をしなくてはならないか。(さまざまな人が)原発のある状態では人間の未来はない、特に日本の未来はない、と根本のところで同じ声を発してきた」と述べた。
福島県いわき市議で、東京電力幹部らを業務上過失致死傷容疑で告訴・告発した福島原発告訴団副団長の佐藤和良さんは、福島第一原発事故で今も十二万人が避難している現状を報告。「復興を考えると、原発事故が誰の責任で起きたのか明らかにするべきだ。あきれ果てても諦めないことが大切」と訴えた。
京都大原子炉実験所の今中哲二助教は、事故直後に大変な汚染が起きているのに情報が出てこなかったために、福島県飯舘村に調査に入ったと説明。「日本も放射能汚染に向き合う時代になった。こんなにたくさんの原発を造ったことがそもそもの間違いだった」と語った。