政府が運転再開の方針を示しているJR常磐線の竜田(楢葉町)-原ノ町(南相馬市)駅間のうち、開通見通しが示されている区間の空間線量率は平均で毎時0・46マイクロシーベルト、最大は毎時2・08マイクロシーベルでした。
環境省などが昨年12月から今年3月まで、軌道上の地上1メートルの高さの空間線量率を計測したものです。
なお、開通時期が明示されていない富岡-浪江駅間の線量平均は毎時4・1マイクロシーベルトで、最大は大熊町の夫沢トンネル付近で毎時29・6マイクロシーベルトでした。
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空間線量 平均毎時0.46マイクロシーベルト
JR常磐線の再開通時期明示区間
福島民報 2015年3月28日
政府が運転再開の方針を示しているJR常磐線の竜田(楢葉町)-原ノ町(南相馬市)駅間のうち、開通見通しが示されている区間の空間線量率は平均で毎時0・46マイクロシーベルトだった。27日に都内で開かれたJR常磐線復旧促進協議会で環境省などが示した。
調査結果は【表】の通り(コピーできないため添付省略)。開通時期が示されている竜田-富岡(富岡町)駅間と浪江(浪江町)-原ノ町駅間のうち、最大は浪江駅付近の毎時2・08マイクロシーベルト。平成28年春の運行再開を予定している小高(南相馬市)-原ノ町駅間の平均は毎時0・18マイクロシーベルトで、最大は毎時0・26マイクロシーベルトだった。
開通時期が明示されていない富岡-浪江駅間の線量平均は毎時4・1マイクロシーベルトだった。最大は大熊町の夫沢トンネル付近で毎時29・6マイクロシーベルト。
鉄道設備の除染はJR東日本が担当する予定で、線路周辺ののり面などの除染を担う環境省とともに作業を進めていく方針。
調査は環境省などが昨年12月から今年3月まで実施。軌道上の地上1メートルの高さの空間線量率を計測した。
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また、環境省などは今回の調査で最大の毎時29・6マイクロシーベルトを計測した地点について、除染により毎時9・4マイクロシーベルトまで減少させることができるとする試算結果をまとめた。
試算は線路周辺に敷かれている砕石や枕木を全て交換し、のり面を除草したと想定。砕石や枕木を交換することで65%減の毎時10・4マイクロシーベルトまで線量を低減し、さらに除草などを進めることにより68%減の毎時9・4マイクロシーベルトになるとした。
また、JR東日本は27年度から前田川に架かる崩壊した鉄橋の設計作業を始める。