福島原発2号機の原子炉建屋屋上にたまった高濃度の放射性物質を含む雨水が外洋に流出した問題で、いわき市漁協は27日、理事会を開き、原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化後に海に放出する東電の計画について、協議を凍結することを決めました。
矢吹正一組合長は理事会後、「東電に裏切られたという気持ち、怒りは収まらない。サブドレンの話は当面、受け付けない」と述べました。
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(汚染水非公表) いわき市漁協、協議凍結
河北新報 2015年2月28日
東京電力福島第1原発2号機の原子炉建屋屋上にたまった高濃度の放射性物質を含む雨水が外洋に流出したとみられる問題で、いわき市漁協は27日、理事会を開き、第1原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化後に海に放出する東電の計画について、協議を凍結することを決めた。
矢吹正一組合長は理事会後、「漁業者の東電に裏切られたという気持ち、怒りは収まらない。サブドレンの話は当面、受け付けない」と述べた。
理事会は問題の発覚前に設定された、サブドレン計画の容認に向け、条件を盛り込む要望書の内容を整理する予定だったが、「理事からは怒りの言葉しか出ず、話し合いにならなかった」(矢吹組合長)という。
協議再開の時期に関し、矢吹組合長は「見通しは立たない。東電が何回も頭を下げ、納得するまで説明しないと信頼関係は回復しない」と指摘。「漁業を本来の姿に戻すため、原発事故の収束に協力し、前に進みたいが、いばらの道がさらにいばらの道になった」と述べた。