東京新聞 2015年3月8日
【ニューヨーク共同】米西部ワシントン州のハンフォード核施設で、高レベル放射性廃液を保管する地下タンク177基のうち少なくとも14基に壁の損傷があり、地下水が入り込むなど廃液が漏れ出す危険性が高いことが米政府監査院(GAO)の報告書などで8日分かった。うち1基からは年平均約2400リットルの廃液漏出が確認されている。
同施設は1945年に長崎に投下された原爆のプルトニウムを製造するなど冷戦期に米の核戦力を支えたが、その後、放射性物質のずさんな管理が発覚、「米国で最も汚染された核施設」とされる。