福島県原子力センターは、福島原発事故後の11年8月に福島県内56地点の放射性物質を計測した結果、事故前に比べて大熊町夫沢でND⇒81ベクレル(ストロンチウム・土壌1キロ当たり 以下同)、双葉町郡山で3⇒15ベクレル、飯舘村深谷で2⇒18ベクレルと、原発事故に由来するストロンチウム90の増加があったことを明らかにしました。
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原発事故でのストロンチウムを大熊、双葉、飯舘で確認
福島民友ニュース 2015年3月22日
(福島)県原子力センターは21日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質について県内56地点を計測した結果、大熊、双葉両町、飯舘村で原発事故に由来するストロンチウム90を確認したと発表した。
同日の日本原子力学会の大会で明らかにした。同センターは原発事故前の2005(平成17)年にストロンチウムを計測していた56地点の測定データを参考に、同じ地点で事故後の11年8月に土壌を採取。両者を比較することで、原発事故前後のストロンチウムの変化を調べた。
変化が明確だったのは大熊町夫沢が最大で、05年は検出限界値以下だったストロンチウムが事故後は土壌1キロ当たり81ベクレルとなった。飯舘村深谷は同2ベクレルから18ベクレル、双葉町郡山は同3ベクレルから15ベクレルで、同センターはこの3地点は原発事故に由来するストロンチウムとみている。