関西電力は運転開始後40年以上たち老朽化した美浜原発1、2号機の廃炉を決める一方で、再稼動時には40年を超える高浜原発1、2号機と美浜原発3号機については、40年を超えて運転する方針を固め、新規制基準の適合性審査を原子力規制委員会に申請しました。
関西電力は高浜1、2号機については昨年12月、最大20年の運転延長に向けて特別点検に着手しており、美浜3号機も特別点検の実施を急ぐ方針ということです。
かつては原発の耐用年数は30年と見られていましたが、それがいつの間にか40年に延長され、今回はそれをさらに最大60年まで延長しようということです。
経済ベースの要求からそんな危険なことが許されるのか、規制基準は一体どんな根拠を挙げて安全性が担保されるとしているのでしょうか。
ちなみに当該3基の運転開始時期は下記のとおりです。
高浜原発1号機 1974.11.14
高浜原発2号機 1975.11.14
美浜原発3号機 1976.12.1
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関電、3基の審査申請 高浜と美浜、40年超運転へ
東京新聞 2015年3月17日
関西電力は17日、原則40年とされる運転期間の延長を目指す高浜原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)について、新規制基準の適合性審査を原子力規制委員会に申請した。
規制委に審査を申請したのは、既に事実上合格した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)、高浜原発3、4号機も含め、これで15原発24基となる。
関電は昨年12月、最大20年の運転延長に向けて高浜1、2号機の特別点検に着手。美浜3号機も特別点検の実施を急ぐ方針。
関電原子力事業本部の水田仁副事業本部長は申請後の会見で「できるだけ早い再稼働を目指したい」と述べた。(共同)