「さようなら柏崎刈羽」受賞 初の脱原発大賞
東京新聞 2018年3月8日
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)は7日、脱原発や自然エネルギーに継続的に取り組む団体を表彰する授賞式を東京都内で開催した。第1回の「脱原発大賞」の金賞は新潟県内を拠点に活動する市民団体、「さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト」が受賞した。
同団体は2007年の中越沖地震を機に設立。東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働に反対する運動を続けてきた。表彰状と副賞20万円を贈られた事務局長の小木曽茂子さん(66)=新潟県津南町=は「今後も柏崎刈羽原発を止めることに全力を尽くす」と語った。
同賞には全国31団体が応募。銀賞は「反原発自治体議員・市民連盟」、銅賞は「常総生活協同組合」、審査員賞は「再稼働阻止全国ネットワーク」、「首都圏反原発連合」が受賞した。
再生可能エネルギーに取り組んでいる団体が対象の「自然エネルギー大賞」は金賞に、徳島県内の住民ら太陽光やバイオマスなど幅広い事業に取り組む「一般社団法人・徳島地域エネルギー」が選ばれた。25団体が応募。銀賞は「会津電力」、銅賞は「市民エネルギーちば」、審査員賞は「つなが~るズ」が受賞した。
原自連顧問の小泉純一郎元首相も出席し、「日本は原発ゼロで十分に発展できる。皆さまの活動が日本のエネルギー政策に大きな影響を与える」とエールを送った。 (伊藤弘喜)