福島原発の建屋周辺に「地下水の流入を防ぐ」ための凍土遮水壁を築き、その運用を開始した結果について、政府の有識者会合は7日、汚染水発生量を半減させる効果があるとする東電の試算を追認し、「地下水の遮水効果が明確に認められる」との評価をとりまとめました。
当初汚染水発生量をゼロ近くに減じられるとしてスタートした筈なのに、ジャジャ漏れ状態のの現状でも「明確な遮水効果がある」と評価するとは理解しがたい話です。
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福島原発 凍土壁評価を追認 東電試算「妥当」
毎日新聞 2018年3月7日
政府の有識者会合
東京電力福島第1原発の建屋周辺の土壌を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土遮水壁」について、政府の有識者会合は7日、汚染水発生量を半減させる効果があるとする東電の試算を追認し、「地下水の遮水効果が明確に認められる」との評価をとりまとめた。
東電は凍土壁がある場合とない場合の汚染水発生量を推計し、ある場合には発生量が1日95トン少なく、半減していると試算。建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げるなど他の対策と合わせ、「地下水を安定的に制御する水位管理システムが構築された」とした。
一方、原子力規制委員会の更田豊志委員長は同日の記者会見で、凍土壁建設に国費345億円を投じた国側が評価していることに対し、「投資主体の評価でいいのかという問題がある」と述べた。【岡田英】