河北新報 2018年3月18日
東京電力福島第2原発の廃炉を訴える「県民大集会」が17日、同原発の立地する福島県楢葉町であった。県内外から約3300人が参加し、「原発のない福島」の実現と、福島第1原発事故の被災者の救済をアピールした。
農林水産業、脱原発など各団体でつくる実行委員会の主催で7回目。委員長の角田政志県平和フォーラム代表は「東電は第2原発の廃炉を明言していない。事故を再び起こさせないため原発のない福島、世界をつくろう」と呼び掛けた。
郡山、福島両市以外での開催は初。避難指示が2015年9月に解除された同町に住む町民は今年2月末時点で3割強にとどまる。実行委は「被災地の現状を多くの人に実際に見てもらい、広めてもらう意義は大きい」と説明する。18日は周辺地域の視察も行う。