ベント設備に液状化の恐れ 柏崎刈羽原発、耐震強化へ 東電
時事通信 2018年3月8日
東京電力は8日、柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)で重大事故の際に格納容器内で高まった圧力を逃がす「フィルター付きベント」の基礎部分が地震による液状化で損傷する恐れがあるとして、耐震強化工事を行うことを明らかにした。
同原発の設楽親所長が定例会見で明かした。設楽所長は「終了時期は見通せないが、全体としての工事量は大きくなるだろう」と述べた。
東電によると、地震で液状化が起きた場合、ベント設備の基礎を支えるくいが曲がるなど損傷の恐れがある。東電はベントを含む周辺の屋外設備や配管の耐震強化のため、地盤改良による液状化対策を行う。
原子力規制委員会は昨年12月、柏崎刈羽6、7号機が新規制基準に適合すると認める審査書を正式決定した。