ドローン調査、最大毎時15ミリシーベルト 福島第1原発3号機建屋
産経新聞 2018年2月28日
東京電力は28日、福島第1原発3号機の原子炉建屋内で実施した、小型無人機ドローンを使ったがれきの状況や放射線量の調査結果を公表した。放射線量は最大で毎時15ミリシーベルトだった。2、3階では水素爆発によって散乱したがれきを確認した。東電は「人が立ち入って短時間の作業は可能だが、本格的な作業をするには除染などの対策が必要だ」と分析している。
調査は2月27日に実施。ドローンにはカメラと線量計を搭載した。建屋1階の吹き抜け部分から、人が立ち入ったことがない2、3階まで上昇させた。3階は毎時14ミリシーベルト、2階は毎時10ミリシーベルト、1階は毎時15ミリシーベルトだった。東電は調査で得られたデータを基に、人が立ち入って作業する場合の被ばくを抑制する考えだ。