2018年4月24日火曜日

24- 原発事故の記憶を後世に 福島県浪江町で祈念碑除幕式

 福島原発事故昨年3月末に避難指示解除された浪江町苅宿地区は、事故前には100世帯が住んでいましたが、これまでに帰還したのは7世帯にとどまっています。
 地区の人たちは、多くの住民が暮らした証しを残そうと、町の補助金なども受けて約290万円で建て祈念碑の除幕式が、21日、行われました。 
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東日本大震災  
原発事故の記憶を後世に 浪江で祈念碑除幕式 苅宿地区 /福島
毎日新聞 2018年4月22日
 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年3月末に解除された浪江町苅宿地区の住民が、事故の記憶を後世に伝える祈念碑を建立し21日、除幕式が行われた。 
 
 苅宿地区には事故前、約100世帯が住んでいたが、これまでに帰還したのは7世帯にとどまる。多くの住民が暮らした証しを残そうと、町の補助金なども受けて約290万円で祈念碑を建てた。 
 場所は町中央公民館苅野分館前。復興の決意を黒御影(みかげ)石(高さ約2・6メートル、幅約2・1メートル)に刻み、裏面には事故当時の98人の世帯主名を入れた。 
 除幕式で、行政区長の松本伸一さん(65)は「碑を目にした人がこの地を心にとどめ、次世代に語り継いでほしい」とあいさつ。地元に伝わる鹿舞や神楽が奉納され、集まった住民ら約50人が完成を祝った。 
 福島市に避難中の長岡新一さん(80)は年内に帰還するといい、「この祈念碑が、住民のつながりが強かった事故前を思い出させ、戻る人が増えたら」と話していた。【岸慶太】 
 
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