2018年4月15日日曜日

富岡町に住民主導ソーラーが完成、

 福島富岡町に「富岡復興ソーラー高津戸・清水前太陽光発電所」が完成しまし
 放射能汚染によって使われなくなった農地を有効活用しようと、地域住民が計画を主導したもので、出力は3万2千kwです
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福島第1原発事故 住民主導ソーラー完成、
富岡の遊休農地を有効活用 収益使い双葉郡再興へ /福島
毎日新聞 2018年4月14日
 東京電力福島第1原発事故による避難指示が大半で解除された富岡町に、「富岡復興ソーラー高津戸・清水前太陽光発電所」(出力約32メガワット)が完成した。放射能汚染によって使われなくなった農地を有効活用しようと、地域住民が計画を主導した。ズラリと並んだ太陽光発電パネルが作る電気を東電などに売り、収益の一部を農業再生や生活再建支援など復興事業に役立てる。 
 
 13日に記念式典が開かれた。富岡町出身で、事業主体の一般社団法人「富岡復興ソーラー」代表理事の遠藤陽子さん(68)は「被災して7年。どうにかして双葉郡を再興したいという思いでやってきた。収益を使って、町の手が届かない部分をフォローできるような事業につなげていきたい」とあいさつした。 
 
 立地したのは、第1原発から南西約7キロの県道沿いの高津戸地区と清水前地区にある計約35万平方メートルの農地。パネル約11万枚で約1万1000世帯分の電力を賄える。運用期間は2038年3月までの20年間。 
 
 総事業費約90億円は、市民ファンドによる出資や、三井住友信託銀行や東邦銀行などによる融資で賄った。一昨年11月に着工して今年3月に完成。既に稼働している。 
 
 農地の活用を検討し始めたのは2013年7月。「汚染された古里の土地を復興に役立てつつ、次世代に引き継ぎたい」と、住民ら約30人が参加。富岡復興ソーラーや、太陽光発電事業を行う「さくらソーラー」を設立して計画を進めてきた。地権者代表で、いわき市に避難している豊田直助さん(88)は「先祖代々受け継いできた農地を、少しでも生かしたいという思いがある。発電事業が始まって感無量だ」と話していた。【宮崎稔樹】 .