2018年4月29日日曜日

初めて2原発同時事故を想定 国が防災訓練

 ことしの国の原発総合防災訓練は、福井県の大飯原発と高浜原発で、事故が同時に起きたことを想定して行われることになりました。両原発は直線で13キロの距離にあり、2つの原発で同時に事故が起きたことを想定して国が訓練を行うのは初めてです。
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2原発で同時に事故が起きたら… 国の防災訓練で初想定へ
NHK NEWS WEB 2018年4月27日
原子力発電所の事故を想定した、ことしの国の総合防災訓練は、福井県の大飯原子力発電所と高浜原子力発電所で、事故が同時に起きたことを想定して行われることになりました。2つの原発で同時に事故が起きたことを想定して国が訓練を行うのは初めてです。
これは、中川原子力防災担当大臣が、27日の閣議後の記者会見で明らかにしました。
 
それによりますと、訓練は、福井県の大飯原発と高浜原発で、同時に事故が起きたことを想定して、ことしの夏をめどに行われ、国や自治体、それに住民なども参加して避難の手順などを確認します。
大飯原発と高浜原発は、直線距離で13キロしか離れておらず、巨大な地震や津波で同時に事故が起きた際の住民の避難などが課題となっていて、2つの原発で同時に事故が起きたことを想定して国が訓練を行うのは初めてです。
 
中川原子力防災担当大臣は「緊急時の対応の実効性をより高いものにして、大飯・高浜地域の原子力防災の体制を強化したい」としています。訓練の日程や内容については、今後、関係機関が協議し、決めることにしています。