福島原発事故で強制起訴された東電旧経営陣3人の第8回公判が24日、東京地裁で開かれ、東電で津波試算の担当部署責任者だった元社員は、津波が最大15.7メートルに達すると知って驚いたとともに、その結果を所長に報告すると「なんでそんなに高くなるのか」と驚いた様子だったと証言しました。
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津波１５メートル試算「驚いた」 元東電社員、公判で証言
西日本新聞 2018年4月24日
福島第１原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力の旧経営陣３人の第８回公判が２４日、東京地裁（永渕健一裁判長）で開かれた。東電で津波の試算を担当する部署の責任者だった元社員は、最大１５・７メートルの津波が原発の敷地を襲うとの試算結果を知った際に「考えていたより高く『え、そんなに』と驚いた」と証言。検察官役の指定弁護士の尋問に答えた。
元社員は試算結果が２００８年３月に出る直前に「８メートル程度だと思っていた」と説明。当時の上司、吉田昌郎元福島第１原発所長（故人）に報告すると「なんでそんなに高くなるのか」と驚いた様子だったと振り返った。
