2018年4月1日日曜日

避難検証委員会が柏崎刈羽原発などを視察

 柏崎刈羽原発を巡って進める「三つの検証」の一つ、避難方法に関する検証委員会29日、柏崎刈羽原発や周辺の道路状況、高齢者福祉施設などを視察し住民や施設職員らと意見交換しました。
 関谷直也委員長は「視察を通じ、共通の問題意識を持つことができた」「これまでは課題の整理が主だったので、来年度から検証を進めたい」と話しました。
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避難委が柏崎刈羽原発などを視察
新潟日報 2018年3月30日
 米山隆一知事が東京電力柏崎刈羽原発を巡って進める「三つの検証」の一つ、原子力災害時の避難方法に関する検証委員会(避難委)は29日、柏崎刈羽原発や周辺の道路状況、高齢者福祉施設などを視察し、住民や施設職員らと意見交換した。関谷直也委員長(東大大学院特任准教授)は「視察を通じ、共通の問題意識を持つことができた」と語った。

 視察は避難委の会合で安全な避難方法の検証を本格的に始める前に、原発やその周辺の状況を確かめる目的で実施された。
 参加した委員9人は、原発から半径5キロ圏内にある特別養護老人ホーム「なごみ荘」で、放射性物質を取り除く空調設備など放射線防護対策を見学。施設の職員らに「フィルターの交換時期は」「何時間動かせるのか」などと質問した。
 柏崎刈羽原発では、免震重要棟内にある情報通信機器を見て回ったほか、東電から、県や柏崎市など自治体へ情報伝達する手順や方法について説明を受けた。

 視察を終えた委員は「設備面の対策は進んでいるが、実際に対応に当たる人たちがどう動くのか決まっていない」「東電から情報を受ける自治体側の検証も必要だ」などと視察を通じて感じた問題点を出し合った。

 関谷委員長は「これまでは課題の整理が主だったので、来年度から検証を進めたい」と話した。