柏崎刈羽原発6・7号機の新規制基準適合についての原子力規制庁の審査結果説明会が、19日、柏崎市内で開かれ、市民ら約160人が参加しました。
参加者から「許可を取り消すべきだ」など厳しい意見が相次ぎました。
これは、20日付の記事「規制庁 東電は原発運転が可能と判断したと住民に説明」の詳報に当たるものです。
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東電柏崎刈羽 規制庁が審査説明
原発許可取り消しを 住民から厳しい批判
しんぶん赤旗 2018年5月20日
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)6、7号機が新規制基準に適合したとして、原子力規制委員会が設置変更申請を許可した審査結果に関する新潟県と柏崎市、刈羽村共催の説明会が19日、柏崎市内で開かれました。市民ら約160人が参加しました。参加者から「許可を取り消すべきだ」など厳しい意見が相次ぎました。
同原発の設置変更許可が出たのは昨年12月。同原発の審査結果について規制委の事務局である原子力規制庁が住民向けに説明するのは初めて。規制庁の審査官が説明した後、会場から質問を受け付けました。
同原発をめぐっては、許可後に、安全上重要な施設である原子炉格納容器の圧力を下げる「フィルターベント」の基礎などが、液状化などの影響を受ける恐れがあるとして、東電が地盤改良を行う予定を発表しています。これに関して複数の参加者が質問し、「許可を出したことが誤り」と指摘。規制庁は「許可段階では設計方針を確認する」という従来の回答を繰り返すにとどまりました。
また、「住民避難が審査もされていないのに新規制基準が世界基準であると言っていることが納得できない」とする意見や、大量のケーブルが不適切に敷設されていた問題や複数の耐火壁に穴が開いていた問題が発覚したことで「審査のやり方が間違っている」などと、規制委の審査を批判する意見が目立ちました。