安全対策で建設総額が3兆円と大幅にアップした英原発(2基)計画について、英国は官民合わせて総額約2兆円の融資を提案したということです。これで資金計画は大幅に楽になりました。この提案を踏まえて日立は計画を継続するかどうか判断することになります。
安全対策を十分に行うこと自体は、次善の策として望ましいことです。
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英、日立に2兆円融資提案=原発建設を後押し
時事通信 2018年5月11日
日立製作所が英国で進める原発建設計画をめぐり、英国が官民合わせて総額約2兆円の融資を提案したことが11日、関係者の話で分かった。電力確保に向けて原発建設を後押しするため、日立の支援要請に応えるのが狙い。提案を踏まえて日立は計画を継続するかどうか判断する。
英原発建設計画は総事業費3兆円のプロジェクト。約1兆円は出資で、約2兆円は融資で賄う。
関係者によると、提案は、当初日英双方で折半するはずだった2兆円融資について、英金融機関が全額を貸し出し、英政府が全て返済保証する内容という。英政府の保証が付くことで借りやすくなるなどのメリットがある。
日立は全額出資子会社の英事業会社を通じ、2020年から原発2基を建設する計画。ただこのままではリスクが大き過ぎるため、官民双方からの投資を募り、事業会社への出資比率を50%未満に引き下げることが必要と判断している。日立の中西宏明会長は3日にロンドンでメイ首相と会談し、支援に関する英提案を議論したもようだ。