【新潟知事選】
「原発ゼロ」へ検討委創設 池田氏公約、教育など5本柱
産経新聞 2018年5月17日
米山隆一前知事の辞職に伴う知事選(24日告示、6月10日投開票)で、無所属での出馬を表明している社民党系県議、池田千賀子氏(57)が16日、県庁で記者会見を開き、公約の概要を発表した。基本的に米山路線を引き継ぐが、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働の是非を問う県民投票などの実施や、「原発ゼロ」に向けた新たな検討委員会の創設などにも言及し、原発政策では踏み込んだ内容が盛り込まれている。
会見には、公約作成に携わったという新潟国際情報大の佐々木寛教授も同席。「安心で持続可能な新潟への5つの約束」とタイトルが付けられた公約は、原発や地域経済、教育など5本の柱からなる。
原発については、「原発ゼロ基本法案」の支持を掲げ、米山氏が手掛けた「3つの検証」の結論が出るまで柏崎刈羽原発の再稼働の議論をしないことを改めて示した。検証には今後最低3年をかけ、「私の判断を示し、その判断の是非を県民投票などによって確認してもらう」という。
また、原発ゼロに向けたロードマップなどを策定するための検討委員会を創設する。時期については「なるべく早く」とした。
このほか、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)対策▽新エネルギー産業による地域経済活性化▽給付型奨学金の発展▽徹底した情報公開-など、幅広い分野の政策が盛り込まれている。
池田氏は「基本的には(米山前知事時代に策定された)総合計画を推進する。具体的な政策で私の色を出したい」と話した。
原発再稼働是非で県民投票と公約
共同通信 2018年5月16日
新潟県の米山隆一前知事の辞職に伴う知事選で、野党統一候補となる見込みの池田千賀子県議(57)が16日、県庁で記者会見し、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に対する自身の判断の是非を県民投票で問うとした公約を発表した。
池田氏は再稼働に慎重な考え。自民党などが推す新人で、同様の姿勢を示す前海上保安庁次長の花角英世氏(59)との違いを出し、再稼働を争点化する狙いがあるとみられる。
池田氏は、東電福島第1原発事故の原因などを検証する県独自の委員会の作業を最低3年続け、その結果を踏まえた自身の判断の是非を県民投票にかけると訴えた。