原子力規制委は8日、東北電力・女川原発2号機の「緊急時対策所」について、免震構造から耐震構造に設計変更することを了承しました。
余震が続く環境のなかで重大事故の対策を行う「緊急時対策所」の建物は、免震構造であることが望まれるのですが、技術的に困難ということで耐震構造に変更することが容認されました。
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女川・緊急対策所の耐震構造了承 原発設計変更で規制委
東京新聞 2018年5月8日
原子力規制委員会は8日の審査会合で、東北電力が女川原発2号機(宮城県)の大規模災害時に現地対策本部を置く「緊急時対策所」について、免震構造から耐震構造に設計変更することを了承した。東北電は、原発での使用経験が多い耐震構造の方が、今後の設計変更などに円滑に対応できるとしている。
東北電は2013年12月、女川2号機の再稼働に向けた審査を申請。建物設計は、当初はゴムなどの免震装置で揺れを抑える計画だった。
しかし、建物や設備が想定より重くなった上、先に審査を受けた原発で基準地震動が大きく見直されたのを受け、岩盤に直接建てる耐震構造に方針転換した。(共同)