2018年5月19日土曜日

19- トリチウム水の処分について今夏に公聴会 

福島第1原発事故 トリチウム水、処分へ公聴会 経産省、今夏
毎日新聞 2018年5月19日
 経済産業省は18日、東京電力福島第1原発の汚染水を浄化処理した後に残る放射性トリチウム(三重水素)を含む処理水の処分について、国民に意見を聞く公聴会を今夏、福島県や東京都で開くことを明らかにした。同省は公聴会で、海への放出や地下への埋設など検討中の五つの処分方法を説明し、実施時期などについて意見を聞く。参加者は公募し、希望者が多い場合は抽選などで選ぶ。抽選に漏れるなど来場できない人向けに書面での意見募集も行う。開催日時や場所など詳細は7月ごろに公表するという。 
 
 原発からの汚染水は、大部分の放射性物質は浄化装置で除去しているが、トリチウムは取り除けないため、政府・東電は敷地内のタンクにため続けており、その貯蔵量は87万6000トンにもなる。 
 トリチウムは自然界でも発生し、国内外の原子力施設では希釈して海に放出している。原子力規制委員会は「安全上問題なく、福島第1原発の処理水も海洋放出すべきだ」との見解だが、地元の漁業関係者は風評被害を懸念して反対している。【岡田英】