2018年5月20日日曜日

知事選 公明が自主投票へ 

 今度の新潟県知事選で、公明党は与党系の元副知事、花角英世氏に推薦や支持を出さず、自主投票とする方針であることが分かりました。
 自民党県連との間で不和が生じたためということです。最終段階になってみないと分からないという点がありますが、8万~10万とされる公明票の行方が勝敗を左右する可能性があります。
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 激震  
18知事選 自民県連を「けん制」か 公明が自主投票へ /新潟
毎日新聞 2018年5月19日
 公明党が24日告示、6月10日投開票の知事選に立候補する与党系の元副知事、花角英世氏(59)に推薦や支持を出さず、自主投票とする方針であることが18日判明した。公明関係者は「国政の代理戦争化を避けるため裏方に徹する」としているが、公明を軽んじた自民党県連へのけん制との見方もある。知事選は花角氏と、野党統一候補になる池田千賀子氏(57)との激戦が予想されるだけに、公明票の行方が勝敗を左右しそうだ。【堀祐馬】 
 
 複数の与党関係者が明らかにした。野党各党は事実上の与野党一騎打ちとなるこの知事選を「安倍政権に対する審判という意味もある」(国民民主党の大塚耕平共同代表)として各党幹部を続々と新潟入りさせる方針。安倍政権はモリカケ問題で守勢に立たされているだけに、公明関係者は「知事選を県内の課題を論じ合う場とするためにも、政党が前面に出ない方が良い」と述べた。 
 ただし与党筋によると自民県連幹部が12日、公明の支持団体幹部と知事選対応について協議した際、自民県連側から「不和と捉えられても仕方のない」物言いがあったという。公明県幹部は自公連立の枠組みを崩す考えは全くないとしたうえで、「自民とは選挙戦への考え方が異なる」と述べた。 
 
 形式的であっても自主投票となった場合、花角氏陣営にとっては結果的に十分な支援が得られなくても公明側の責任を問えない。新潟ではここ数年、与野党伯仲の選挙が続いているだけに、8万~10万とされる公明票の行方が勝敗を左右する可能性があり、自民党本部筋は「現場間の早急な関係修復を願う」と述べた。 
 
新潟市長ら花角氏支援 市長有志、来週にも「勝手連」発足 
 新潟市の篠田昭市長は18日、24日告示、6月10日投開票の知事選に向け、自民、公明両党が支援方向の元副知事、花角英世氏(59)を応援する県内市長有志の「勝手連」を来週にも発足させると表明した。勝手連には県内に20人いる市長の過半が参加する見通し。個別の候補者推薦を見送る県市長会に代わり、各地で花角氏の支持浸透を手助けする。 
 同日の定例記者会見で明らかにした。篠田市長は花角氏を「安全安心の土台の基に、新潟の活力の回復や拠点化の向上に即戦力として期待ができる。副知事時代の姿勢も評価できる」と評価。勝手連には篠田市長のほか新発田市の二階堂馨市長、花角氏の出身地である佐渡市の三浦基裕市長らが参加予定で、最終的には県内市長の6~7割が名を連ねる見通しだとした。 
 
 一方、柏崎市の桜井雅浩市長や見附市の久住時男市長は勝手連には参加しない方向だ。桜井市長は野党各党が擁立する池田千賀子県議(57)から2016年の市長選で応援された経緯などがあるためで、久住市長には県市長会長の立場を踏まえ、声がけ自体を見送ったという。【堀祐馬】