新潟県知事選で、自民党が実施したとされる世論調査では、与党が推す花角英世氏の支持率が41%に対し、野党候補の池田千賀子氏は38%で大接戦だということです。この時点では池田氏がやや劣勢ですが、この程度の開きであれば今後十分に挽回できる範囲です。
もしも与党が大敗すれば、安倍首相の総裁3選は消えてなくなるとも見られています。
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与野党接戦の新潟知事選 “意外な怪文書”が飛ぶ戦いの構図
日刊ゲンダイ 2018年5月21日
与党VS野党の一騎打ちとなる新潟県知事選は、24日告示される。現時点ではまったくの互角だ。
自民党が実施したとされる世論調査では、与党が推す花角英世氏(59)は41ポイント、野党候補の池田千賀子氏(57)は38ポイントと大接戦だという。
与党も野党も、投票日の6月10日まで幹部を大量投入する予定だ。立憲民主党の枝野幸男代表は20日、新潟入りし、自民党の竹下亘総務会長は25日に駆けつける。与野党が総力を挙げているのは、安倍首相に対する審判となる選挙だからだ。
■自民が負ければ安倍3選は赤信号
「一騎打ちという構図もあって、この先マスコミは『安倍政権にイエスかノーかが争点』というスタンスで報道するでしょう。すでに野党は『モリカケ疑惑を抱える安倍政権に審判を下す選挙だ』と訴えています。投票日の6月10日は、国会が一番ガタガタする会期末(6月20日)前だけに与党サイドが敗北すれば、安倍首相は苦しくなるでしょう」(政治ジャーナリスト・泉宏氏)
安倍自民党は政党色を消そうと必死だ。自民党幹部は現地に入っても街頭に立たず、企業回りに注力する方針だという。
現地では、告示前から怪文書が飛びかっている。怪文書は相手陣営を誹謗中傷するものが一般的だが、なぜか悪口は一切書かれていない文書がばらまかれている。現地で取材しているジャーナリストの横田一氏が言う。
「怪文書のひとつは、裏表カラー印刷の1枚紙です。なぜか、“この知事選は与野党激突ではない”といったことが書かれています。“オール新潟”という単語も出てくる。怪文書をばらまいた人物は、よほど与党VS野党という戦いに注目が集まることが嫌なのでしょう」
与党が大敗すれば、安倍首相の総裁3選は消えてなくなるともみられている。