2018年7月28日土曜日

28- 原発災害 備えを力説 福島の養護施設長

 福島県いわき市の児童養護施設「いわき育英舎」の子どもたちが、京丹後市丹後町の宇川ハウスでのキャンプを楽しんでいるなか、子どもたちの世話をする地元の高校生たちに対し、同舎施設長の市川誠子さんが「若い人に伝えたいこと」として体験談を交えながら講演しました。
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 福島第1原発事故 
原発災害、備えを力説 福島の養護施設長、高校生に講演 京丹後
毎日新聞 2018年7月26日
 福島県いわき市の児童養護施設「いわき育英舎」の子どもたちが、京丹後市丹後町の宇川ハウスでのキャンプを楽しんでいる25日、子どもたちの世話をする地元の高校生たちに対し、同舎施設長の市川誠子さん(64)が「若い人に伝えたいこと」として体験談を交えながら講演した。 
 
 市川さんは、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で、子どもたちや職員と一緒に避難生活を送った。「自分は大丈夫ということは絶対にない。たまたま出かけた所で原発事故に遭うかもしれない。いざという時にどう動くか。家族や友達と常に話し合ってほしい。生き抜くためには人のネットワークが大切」と述べた。 
 「てんでんこ」という方言を紹介。「津波が来たら取る物も取らずに誰かを助けずに高台に逃げろ、自分の命は自分で守れという意味」。避難用リュックサックなど手元に置いておくなど、日ごろからの準備の大切さを伝えた。 
 
 福島第1原発周辺は今も人が立ち入ることができず、壊れた家はそのままで荒野のような光景が広がっている。「子どもたちの甲状腺異常の問題が心配。行政は福島の子どもたちのデータと比較できる全国調査をすべきだ」と訴えた。また、福島の現地を自分の目で見ることの大切さを強調した。チェルノブイリ原発など世界の原発事故について学んでほしいと呼び掛けた。 
 
 参加した加悦谷高3年の宮本柊さん(17)は「災害の恐ろしさを実感しました。これからの災害にどう備えるか、自分なりに考えていきたい」と語った。【塩田敏夫】