もんじゅの廃炉で、使用済み燃料の処理に数千億円以上かかる可能性があることが分かりました。勿論これは当初から分かっていたことなのですが、不都合な情報は小出しに出すといういつもながらの手法です。またこうした金額も小出しに出すのが手法なので、最終的に1兆円をどれだけ上回るのかも分かりません。
そもそも「もんじゅ」の構想自体が、「プルトニウムを増やしてはならないという国際的な制約があるのに、なぜ高速増殖炉なのか」という問いに答えられないという根本的な誤りの中でスタートしたものでした。停止中でも維持費に1日当たり5500万円もかかるということ到底理解できない事柄でした。
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もんじゅの燃料処理に数千億円か 廃炉総額が1兆超の可能性
東京新聞 2018年7月5日
廃炉が決まっている日本原子力研究開発機構(原子力機構)の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)を巡り、使用済み燃料の処理に数千億円以上かかる可能性があることが5日、関係者への取材で分かった。政府はもんじゅの廃炉費用を3750億円と試算しているが、燃料処理費は含んでおらず、廃炉の総額は1兆円を超える可能性が出てきた。
もんじゅの燃料は毒性の強い放射性物質プルトニウムを多量に含み、国内外に処理できる施設はない。海外の業者に高額で委託するしかなく、施設の新設も含め莫大な費用がかかるという。
もんじゅは、使った以上の燃料を生む「夢の原子炉」として期待された。(共同)