<トリチウム水>
海洋放出処分「風評考慮を」いわき市長が東京電力社長に要請
河北新報 2018年7月18日
清水敏男いわき市長は17日、東京電力の小早川智明社長と市役所で会談し、第1原発にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出に関し、漁業に加えて観光への風評も考慮して慎重に検討するよう、改めて求めた。
市内では14日、3カ所の海水浴場で海開きが行われた。清水市長は「トリチウム水が放出されれば影響がどうなるか分からない。国と共に風評被害が広がらない対応をしっかりと取ってほしい」と要請した。
小早川社長は「科学的な安全性だけでなく、地元への配慮が重要」と説明。処分方法を検討している国の有識者小委員会の判断を待つ姿勢を重ねて示した。
小早川社長は福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)の廃炉方針報告のため同市を訪れた。