2018年7月20日金曜日

20- もんじゅ 核燃料を運び出す機器でトラブル

もんじゅ 核燃料を運び出す機器でトラブル
NHK NEWS WEB 2018年7月19日
本格的な廃炉作業が始まる高速増殖炉「もんじゅ」で今月16日、核燃料を運び出す機器が動作確認中に停止するトラブルがありました。日本原子力研究開発機構は、機器のモーター付近に異常が起きたと見て詳しい原因を調べています。
 
福井県敦賀市にある「もんじゅ」で今月16日午後1時半ごろ、核燃料を原子炉などから運び出す「燃料出入機」と呼ばれる機器の動作確認を行っていたところ、異常を知らせる警報が鳴り、機器が停止しました。
このトラブルで、核燃料を入れる容器が一時、宙づりの状態になったということですが、原子力機構によりますと、中に核燃料は入っておらず、手動で機器を操作し、宙づりの状態も2時間後に解消したということです。
 
核燃料をつかむ装置を動かすモーター付近に金属の粉のようなものが付着し、焦げ臭い臭いがしたということで、原子力機構は、このモーター付近に異常が起きた可能性が高いと見て原因を調べています。
 
本格的な廃炉作業が始まる「もんじゅ」では、今月下旬から核燃料を仮置きする貯蔵槽から燃料プールまで核燃料を運び出す計画ですが、原子力機構はトラブルによる作業への影響はないとしています。
一方、トラブルが起きてから2日余りたって公表したことについて、原子力機構は「機器の動作確認を行っていた際のことなので問題はないと考えている」と話しています。