福島第1原発事故 デブリ試験採取、来年度開始方針 東電、規制委に
毎日新聞 2018年7月26日
東京電力は25日、福島第1原発事故で原子炉格納容器内に溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出しに向け、来年度に少量のデブリを試験的に採取する方針を原子力規制委員会に報告した。
デブリの本格取り出しについて、政府と東電は最も調査が進んでいる2号機で2021年中に着手する方向で検討している。東電は今秋以降、2号機の格納容器内に機器を入れ、デブリを初めて接触調査する方針だ。
東電によると、デブリの試験採取は1号機で来年4月以降に実施する。1号機は格納容器の底に汚染水がたまっており、デブリはまだ視認されていないが、既設の作業用配管からカメラ付き潜水ロボットを投入する。2号機では同10月以降、カメラ付きのロボットアームを使って試みる。【鈴木理之】