日本・ベラルーシ訪問団は28日、チェルノブイリ原発事故による被害が大きかったゴメリ州の中等学校を訪問し放射線教育に理解を深めました。
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放射線教育理解深める ベラルーシ訪問団
福島民報 2018年7月30日
【ベラルーシ・ゴメリ州で田代真久本社整理部記者】NPO法人ハッピーロードネット(広野町)による日本・ベラルーシ訪問団は二十八日、チェルノブイリ原発事故による被害が大きかったゴメリ州ホイニキ地区のストレリチェボ中等学校を訪問し放射線教育に理解を深めた。
同地区は汚染区域に指定されているが、居住は許されている。同校は原発事故後の一九九一(平成三)年に人口減少が原因で一時閉鎖されたが、二〇〇三年に再開した。地元農産物の放射線量を測定し地域に情報提供している生徒たちが、日頃の研究活動を訪問団に紹介した。
東京電力福島第一原発事故後に浪江町からの避難を経験した矢口晴夏さん(16)=ふたば未来学園高二年=は「自分の古里で安心して暮らすために努力する同世代に強い地元愛を感じ、見習いたいと思った」と述べた。
原発事故の資料を展示する地区博物館や、汚染で立ち入り禁止となっているポレーシエ放射線環境保護区のゲート前も見学した。