2014年8月1日金曜日

ALPS本格稼働は早くて12月 計画より超大幅遅れ

 東京電力は31日、福島原発の汚染水から放射性物質を取り除ける「多核種除去設備(ALPS)」が、8カ月遅れの12月から本格稼働に移行する発表しました。
 これまで進めてきた増設機と高性能機の建設は、増設機9月、高性能機は10月に試運転に入り、12月に本格稼働するということです。
 しかし新設機も含めてトラブルへの懸念は残るので、12月の本格稼働が実現するかどうかは不透明です
 
 もともと既設のALPSは13年の3月に完成しましたが、その後一向に順調運転が出来ずに、途中から正式運転は1年後の14年4月からと公表されました。
 ところが1年経った4月以降も満足に動かないままで現在に至っています。8カ月遅れというのは「偽装」で、1年近いマイナスの下駄を履いた数字です。今度こそチャンと動いて欲しいものです。
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ALPS本格稼働は早くて12月 計画より8カ月遅れ
福島民友ニュース 2014年8月1日
 東京電力は31日、福島第1原発の汚染水からトリチウム以外の62種類の放射性物質を取り除ける「多核種除去設備(ALPS)」が12月から本格稼働に移行する計画を発表した。国と東電は、ALPSを汚染水対策の要として4月の本格稼働を目指していたが、試運転でフィルターに不具合が生じるなどのトラブルが相次ぎ、当初計画より8カ月遅れとなる見通しだ。
 東電は、試運転中の現行ALPSに加え、増設機と高性能機の建設を進めている。増設機は9月、高性能機は10月に試運転に入り、12月に本格稼働する計画だが、トラブルへの懸念は残り、12月の本格稼働が実現するかどうかは不透明だ。
 現行ALPSは全3系統合わせて1日当たり750トンの汚染水を浄化する能力がある。
 東電は9月まで、1日当たり560トンの処理能力でALPSを稼働、増設機などが試運転を始める10月以降は同1960トンに拡大すると見込んでいる。