2014年8月16日土曜日

[原発] 放射能で生物影響|高濃度の井戸を除外|川内再稼動へ

 福島原発事故放出された放射性物質が、周辺の鳥類や昆虫に遺伝子異常を引き起こしている可能性があるとする論文を、日本や米国の研究者が、米専門誌ジャーナル・オブ・へレディティーに発表しました
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 福島原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げて浄化後放流する件東電は高濃度のトリチウムを検出した1基他を、くみ上げの対象から除外していたことがで分かりました
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 九州電力川内原発の再稼働に向けて、地元の同意を巡る調整国がどこまで関与するかが注目されています。
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原発事故で生物影響の恐れ 日米研究者が専門誌に
東京新聞 2014年8月15日
 【ワシントン共同】東京電力福島第1原発事故に伴って放出された放射性物質が、周辺の鳥類や昆虫に遺伝子異常を引き起こしている可能性があるとする論文を、日本や米国の研究者が14日、米専門誌ジャーナル・オブ・へレディティーに発表した。
 米サウスカロライナ大のティモシー・ムソー教授は、1986年のチェルノブイリ原発事故後に周辺でツバメの羽毛に白い斑点ができる異常が見つかったと指摘。福島でも白斑のあるツバメが見つかったとの報告があることから「遺伝子レベルの分析や生態系への影響など広範で長期的な調査が必要だ」と訴えた。
 
 
高濃度の井戸を除外 第1原発、地下水くみ上げで東電
福島民友ニュース 2014年8月15日
 東京電力福島第1原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」などから地下水をくみ上げ、浄化後に海に放出する計画で、地下水の試験的なくみ上げを計画するサブドレン14基のうち、高濃度のトリチウム(三重水素)を検出した1基と、地下水がたまっていない3基の計4基はくみ上げの対象から除外していたことが14日、東電への取材で分かった。
  東電は「当初は全基から地下水をくみ上げる予定だったが、高濃度の井戸の扱いは慎重に判断した」とし、この井戸を使ったくみ上げ試験の実施は否定した。
  東電によると、高濃度の井戸1基は1号機海側にあり、昨年11月に地下水からトリチウムを1リットル当たり9万6000ベクレル検出した。海に流せる法令上の基準値(1リットル当たり6万ベクレル)を超え、東電が設定した基準値(同1500ベクレル)の64倍だった。
  残りの10基では、水のくみ上げ試験を実施している。
 
 
川内原発再稼働 地元同意に国の関与は?
読売新聞 2014年08月15日
 九州電力川内せんだい原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働で、地元同意を巡る調整が来月以降、本格化する。焦点の一つは、国がどこまで関与するかだ。鹿児島県と30キロ圏の9市町で再稼働に明確に反対する首長はいないが、同意範囲に法的な定めはなく、首長の意見は割れている。対応に苦心する県は今月1日、国に積極的な関与を要請したことを明らかにしており、今後の動向が注目される。
 
 6月県議会で「同意範囲は県と薩摩川内市だけ」と明言した鹿児島県の伊藤祐一郎知事。今月1日の記者会見でも「(考えに)変わりはない」と述べた。
 
 知事はこれまで、「原発は使わざるを得ない」との見解を示しており、地元同意については、従来通りの手続きを考えている。
 
 慣例的に、国内の原発に関する同意の範囲は、立地自治体(原発がある市町村と都道府県)。国は「基本的に民間の電力会社と自治体間の話」として、明確な手続きを示していない。