2014年8月28日木曜日

福島児童の甲状腺がんはチェルノブイリの発生率に匹敵

 福島県「県民健康調査」の検討会が24日、甲状腺がんと診断された子どもは、悪性疑いも含め103人(県全体で10万人当たり30人)になったと発表しました。
 「悪性疑い」は穿刺細胞診で悪性疑いと診断された人で、まだ手術をしていないので甲状腺がんと確定していないという意味です。
 
 Ourplanet-TVによると、チェルノブイリ原発事故から5~10年後に検査した結果では10万人当たり22~31人だったので、その数字に匹敵しているということです。
 
 チェルノブイリでは事故後4年以降に爆発的に増加しました。上記の福島の数字は事故直後を含めた3年未満のものなので、今後がどうなるのか大いに懸念されます。
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甲状腺がんの子103人〜福島で10万人に30人
 Ourplanet -TV 2014年8月24日
 東京電力福島第1原発事故の健康影響を調べている福島県の「県民健康調査」の検討会が24日、福島市内で開かれ、甲状腺がん悪性と診断された子どもは、悪性疑いも含め103人になった。すでに手術を終え、甲状腺がんと確定した子どもは57人に達した。
  
 2011年秋から開始している福島県内の甲状腺検査。福島県内のすべての地域で1回目の検査を終了し、事故当時18歳以下36万人のうち約8割に約29万6000人が受診した。県内では最も遅い時期に一次検査を実施した会津地域の2次検査結果も8割以上が判明し、2次検査の穿刺細胞診で悪性または悪性疑いと診断された人は104人となった。そのうち、すでに手術を終えたのは58人で、一人は良性結節だったものの、乳頭ガンが55人、低分化がんが2人と確定した。
  
 福島県立医大は今回、地域別の発症率を算出した。それによると、悪性および悪性疑いの割合は、県全体で10万人に30人。地域別では浜通りでは35.3人、中通りで35.4人、会津で27.7人となった。1991年から1996年まで、チェルノブイリの汚染地域で甲状腺がんのスクリーニング検査を行った長崎大学のデータによると、ジトーミル州のコロステンで10万人に31人、キエフで22人とされており、福島の結果はチェルノブイリの汚染地域に匹敵する割合となっている。