福島原発の2号機建屋海側のトレンチ接続部の凍結止水工事が難航している件で、茂木経産相は15日、水中で固まる液状の止水材(水ガラスなど?)の投入を検討していることを明らかにしました。
これについては、19日に原子力規制委で代替工法を議論する予定です。
「氷の壁」が難航していることに関して、ある記者が東電に対して本工事のいわゆる「凍土壁」は大丈夫なのかと聞いたところ、トレンチ部は全部が水で 流れもあるために凍らなかったが、凍土壁は土に水が含まれているという状態なので凍りやすいと答えたそうです。
しかし延べ長さ1500m・深さ30mの全域で、果たしてそういう状態だと言い切れるのか、大いに疑問のあるところです。各所にそれなりの流速を持った水流が存在する筈です。
東電が懸念を示さない以上このまま突き進むことになると思いますが、果たして所期の目的を達成できるのか心配なことです。
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止水材投入を検討 第1原発・トレンチ凍結難航で
福島民友ニュース 2014年8月16日
東京電力福島第1原発の海側で電源ケーブルなどが通る地下道(トレンチ)の凍結止水工事が難航している問題について、茂木敏充経済産業相は15日の閣議後会見で、凍結だけで止水する現在の手法を見直し、水中で固まる液状の止水材の投入を検討していることを明らかにした。19日に原子力規制委員会が東電の検証結果を基に代替工法を議論するが、凍結止水を断念する可能性が高まった。
東電は4月末からトレンチ内にたまった高濃度汚染水の凍結作業を続けているが、茂木氏は会見で「なかなか凍らない」と課題を指摘した。トレンチと2号機タービン建屋の間で水の流れがあるため十分に凍らず、東電は大量の氷とドライアイスを投入したが、効果が上がらなかった。
トレンチ内には約1万1000トンの高濃度汚染水が残っている。東電は建屋とトレンチの接合部に凍結管を差し込み、水を凍らせて水の流れをふさいだ上で、汚染水を抜き取る計画だった。