群馬県の赤城大沼(前橋市)と榛名湖(高崎市)で19日に採取したワカサギから、ともに1キロ当たり110ベクレルの放射性セシウムを検出しました。
赤城大沼のワカサギは、継続して基準値を下回ったとして3月に出荷自粛要請を一旦解除しましたが、水産庁から「目安として50ベクレルを安定的に下回る必要がある」と指摘されて、解除を撤回した経緯があります。
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ワカサギ基準値超えセシウム 赤城大沼、榛名湖 釣りは回収が条件
東京新聞 2014年8月28日
(群馬)県は赤城大沼(前橋市)と榛名湖(高崎市)で十九日に採取したワカサギから、ともに一キロ当たり一一〇ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。基準値の同一〇〇ベクレルを超えたため、あらためて出荷自粛を要請する。九月一日に両湖沼で解禁されるボート釣りは、釣った魚を回収することが条件。
赤城大沼のワカサギをめぐっては、県は継続して基準値を下回ったとして、三月に東京電力福島第一原発事故後初めて出荷自粛要請を解除した。
ところが水産庁が「目安として、五〇ベクレルを安定的に下回る必要がある」と指摘し、県は解除を撤回した経緯がある。
県蚕糸園芸課は「三月に混乱を招いたため、五〇ベクレルという数字を重くみて水産庁と十分に協議していきたい」と話している。
赤城大沼の観光関係者は「出荷自粛は一〇〇ベクレルを超えたのでやむを得ない。新たに五〇ベクレルの目安も加わり解除はさらに遠のいた」と嘆いている。 (菅原洋)