2018年6月8日金曜日

08- 川内3号機増設 計画撤回を 市民団体、知事に申し入れ

「原発ゼロをめざす鹿児島県民の会」などは5日川内原発敷地内で進む旧保安林の伐採について「伐採地には3号機の計画地も含まれ、増設に向けた準備としか考えられない」として、三反園知事に「『脱原発知事』と信じた県民の期待に応えてほしい」と求める要請書を提出しました。
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反原発団体「保安林解除しないで」 三反園知事に要請
 川内原発の造成工事「3号機増設につながる」
西日本新聞 2018年06月07日
 鹿児島県の反原発団体「原発ゼロをめざす鹿児島県民の会」などは6日、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)が敷地内で保安林を伐採して造成工事をしていることに「3号機増設につながりかねない」として、県が保安林指定を解除しないよう求める要請書を三反園訓(みたぞの・さとし)知事あてに提出した。
 
 九電は2016年6月、1、2号機の安全対策に伴う工事用資機材の保管場所をつくる目的で4・5ヘクタールの解除を申請。県は昨年、外部識者の意見も踏まえて解除予定であることを通知した。森林法では、予定通知で伐採が認められており、九電は17年6月、造成に着手した。
 要請では、保安林は福島原発事故後に凍結となった川内3号機増設工事の事業実施区域にあり「(それぞれの工事で予定される)排水路や調整池の場所までも重なる。事実上は3号機の準備工事ではないか」と指摘。県が権限を持つ工事後の解除を認めず、凍結中の3号機の完全な「白紙撤回」を求めている。
 
 県担当者は「申し入れを精査し、後日回答したい」と述べるにとどめた。九電は取材に、今回造成について「3号機増設とは関係ない」と説明する。
 県によると、原発近くの保安林は海岸からの飛砂を防ぐために指定。造成工事は20年3月に終了予定で、斜面の緑化などの代替措置が確認されれば、保安林から解除される見通し。
 
 反原発団体は「知事は『3号機増設を進める状況にはない』と言っているが、人ごとのような認識ではなく保安林解除をしないなど具体的な言動を示すべきだ」と訴えている。