花角・新潟知事は、地元選出の国会議員黒岩氏からの「任期中に柏崎刈羽原発の再稼働を認める可能性はあるか」との問いに対して「当然あり得る」と発言しました。驚くべき豹変です。
それとは直接関係ありませんが、選挙期間中の今月6日の会合で花角陣営の支援団体幹部が「池田千賀子氏の文春報道が選挙後に出るようだ。また下半身の話だ」と、根も葉もない「池田氏のフェイクスキャンダル」を公開し、三条新聞がそれを報じました。その不正を問われた花角氏は「調査する」としていましたが、その後は「知らない」で通す積りに変わりました。
この“選挙妨害”は『あまりにヒドい』と、保革を問わず複数の県民有志が地元捜査機関に異議を申し立てていて、今後“リコール”運動が広がる可能性も考えられるということです。
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原発再稼働で二枚舌 新潟県知事にくすぶる“選挙違反”疑惑
日刊ゲンダイ 2018年6月18日
今月10日投開票の新潟県知事選で自公の支持を受け勝利した花角英世知事が、原発再稼働をめぐり早くも“二枚舌”だ。
朝日新聞新潟版(16日付)によると、花角知事は15日に上京し、地元選出の国会議員らと面会した際、「任期中に柏崎刈羽原発の再稼働を認める可能性はあるか」と問われ、「当然あり得る」と発言したという。同日に世耕弘成経産相とも会談し、柏崎刈羽原発に関する「電源3法交付金」の継続をシレッと要望。その後、報道陣に再稼働について聞かれ、「全く動かさないから、100%動かすまで全てあり得る」と言ってのけた。
選挙中は再稼働に慎重な姿勢を貫き、12日の就任会見では、再稼働を判断する際は“出直し知事選”で県民に信を問う可能性に言及。「私が在任中は原発は動かないということ」とまで語っていたのに、たった3日間で“本性”を現した格好だ。
■“リコール”運動に発展の可能性も
フザケた態度だが、花角知事には“選挙妨害”疑惑がくすぶっている。日刊ゲンダイは11日発売号で、花角陣営の支援団体幹部が今月6日の会合で「(対立候補の池田千賀子氏の)文春(報道)が選挙後に出るようだ。また下半身の話だ」と、根も葉もない池田氏の“フェイクスキャンダル”を触れ回っていた問題を報じた。
公職選挙法は、〈(対立候補に関する)虚偽の事項を公にし、又は事実をゆがめて公にした者〉を、4年以下の懲役、または100万円以下の罰金に処すると規定している。陣営幹部の発言は公選法違反の可能性があるのだ。
10日に当選が決まった直後、この選挙妨害疑惑についてジャーナリストの横田一氏が花角知事に質問すると「事実関係を知らない。確認させてほしい」と、調査する意思を表明。ところが、13日に再質問すると今度は「知らない」と繰り返し、逃げの一手だったという。横田氏はこう話す。
「選挙で『原発』の争点を隠し、勝てば『民意を得た』とばかりに再稼働を進めるのは、自公候補者の常套手段です。しかし、県民の6割超は再稼働反対ですから、許されることではありません。“選挙妨害”疑惑についても、『あまりにヒドい』と、保革を問わず複数の県民有志が地元捜査機関に異議を申し立てています。今後、“リコール”運動が広がる可能性も考えられます」
県民を愚弄するのもいい加減にしてほしい。